: ブラックジャック攻略法
1960年代にアメリカの数学者、経営学者、プロのギャンブラーたちがコンピュータを駆使して大量のデータを分析し、必勝理論・カジノ打倒戦法を作り上げ、ラスベガスをはじめ世界中のカジノに大損害を与えたことで話題となりました。その戦法を紹介します。 それは、自分にまわってきたカードが〜〜で、ディーラーの表向きのカードが〜〜の時に最も勝つ確率が高い選択を表にまとめ、機械的にそれに従うというものでした。今日ではベーシックストラテジーと呼ばれ研究が進んでいます。 ディーラーがカードを配ります。プレイヤー(あなた)に二枚、ディーラーに二枚です。そのときの自分のカードとディーラのカードからどうするのかを選択します。自分の手2枚とディーラーの見えている一枚のカードを表に照らし合わせ、以下の選択肢の内いずれかを選びます。 ■ HIT(ヒット) もう1枚カードを引くこと。 ■ STAND(スタンド)(またはSTAY(ステイ)) それ以上カードを引かないで勝負にでること。 ■ SPLIT(スプリット) 最初に配られた2枚のカードが同じランク(数字)であった場合、2枚のカードを分けて、それぞれ独立した2つの手として勝負することが出来ます(8と8、キングとクイーンの組み合わせ、等)。新たに増えたもう一つの手に、最初の賭け金と同額を賭ける必要があります。ヒット回数に制限はありませんが、エースのスプリットの場合は、それぞれの手に1枚ずつしかカードを貰えません。 ■ DOUBLE DOWN(ダブルダウン) 最初に配られた2枚のカードを見た段階で、カードを1枚しかヒット出来なくなるという条件付きで、賭け金を2倍に出来ます(必ず1枚ヒットしなければならない)。 貰えるカードの枚数が1枚に制限されるので、ダブルダウンをしない場合に比べて勝率は下がります。賭け増しによる利益の増加が、勝率の低下分を上回ると判断したときに使います。手の合計数が11で、アップカード(ディーラーの表向きのカード)が5や6などの場合に有効。 ■ INSURANCE(インシュランス) アップカード(ディーラーの表向きのカード)がエースの場合、インシュランス(保険)をかけることができます。ディーラーに「ブラックジャック」が出来てしまった場合に対する、自分の賭け金を保護するための保険です。通常、賭け金の半額を保険金として掛けます。インシュランスをかけていれば、ディーラーが「ブラックジャック」であった場合、保険金の2倍が貰えます。つまり賭け金と同額が貰え(保険金そのものも戻ってくる)、ゲームは負けなので賭け金は取られ、結果として差し引きゼロとなり賭け金を保護できたことになります。ディーラーが「ブラックジャック」でなかった場合、保険金は没収されます。インシュランスは、確率的に不利なのでしないほうがいいでしょう。 ディーラーのアクションは機械的に定まっています。もし16以下であれば必ずヒットしなければいけませんし、17以上であれば必ずスタンドしなければなりません。ただし、ソフト17の手(例:A,2,4 = 7or17)については、ヒットするかスタンドするかはカジノによってまちまちです。 以下の表は、ソフト17はスタンドする、Deck数は6(1Deckはトランプ1組52枚)、ダブルダウンはスプリット後も可、という最も一般的なゲーム条件で作成したものです。 尚、その他のゲーム条件におけるベーシックストラテジーはこちらで作成できます。 H - ヒット S - スタンド D - ダブルダウン SP - スプリット
補足事項 デッキ数や、ソフト17のヒットorスタンドによって、若干チャートが異なってきますが、この表の通りに打っても問題ありません。それらを考慮しても収益にほとんど差はありません。 この表の通りにプレーした場合、ハウスエッジはわずか0.3%程度にまで激減します。全てのプレーヤーがベーシックストラテジーでプレーした場合、カジノが適正な利益をあげることは不可能です。ベーシックストラテジーを知らないプレーヤーや、知っていてもその通りに打たないプレーヤーがいるので、カジノは利益をあげられるのでしょう。 ランドカジノでもあまりないですが、オンラインカジノでもサレンダーという選択肢のあるところは少ないです。無条件で負けでいいから、賭け金の半分で許してくれという降伏宣言です。 カードカウンティングも使えません。オンラインカジノではゲームごとにシャッフルされます。カードカウンティングとは、それまでに出たカードを全て覚え期待値の高い戦略を再構築する事です。 また、この戦法の他に、以下のような基本セオリーがあります。 基本セオリー ■ 見えていないカードは全て10と予想する ブラックジャックの基本は、ふせてあるカードや、次に引くカードを全て「10」と予想することです。 なぜかと言うと、「10」という数は、10、J、Q、Kと全部で16枚あり、これは全カード中の30%になります。 つまり約3枚に1枚は「10」を引く計算になります。同じように伏せてあるカードも10の可能性が他のカードに比べて高いということです。 ですので、 1番確率が高い「10」で予想し、流れを組み立てる事が長い目で見た勝ちにつながるということです。 ■ 12は16よりも強い ディーラー(カジノ側)は「17」以上になるまでカードを引き続けるため、最後の手が「16」以下ということはありえません。必ずディーラーは「17」以上かバースト(21を超えてしまう)のどちらかとなります。という事は、プレーヤー(あなた)の手が「16」以下であれば、みな同じであると言えます。 「12」が「16」よりも強いと言える理由は、「12」より「16」の方が、Hitした時(次のカードを引いた時)にバーストしやすいため、「12」は「16」よりも強いと言えます。 プレーヤーの手が仮に「12」だった場合、次に引くカードが「10」以上であればバーストしてしまいます。この確率は約30%。 仮にプレーヤーの手が「16」だった場合、次に引くカードが「6」以上であれば、バーストします。この確率は約60%。 つまり、「16」は「12」よりも、次のカードを引いてバーストする確率が2倍もあるということです。よって「12」は「16」よりも強いと言えるのです。 ■ 手が12以上で、ディーラーのUPカードが6以下の場合はスタンドする。 ディーラーのUPカード(表向きのカード)が「6」以下の場合は、ディーラーがバーストしやすくなります。※Aceは除きます。 その理由は、例えばディーラーのUPカードが「6」の場合、ディーラーのHOLEカード(伏せてあるカード)を「10」と予想します。 そうすると、 ディーラーの合計は「16」と予想でき、「17」以下なので、もう1枚自動で引かなければならず、さらに「10」を引いた場合にバーストするからです。 これはディーラーのUPカードが「2」の場合でも同様です。 そして、プレイヤーの手が12以上の場合、次に「10」を引くとバーストしてしまいます。 という事で、プレイヤーの手が、たとえ「12」であっても、ディーラーのUPカードが6以下であれば、STAND(次のカードを引かず勝負に出る)するのが正しいということです。 ■ ディーラーのUPカードが7以上の場合(Aceを含む)、17以上で勝負する ディーラーのUPカードが「7」の場合、HOLEカードを「10」と仮定すると、「17」となります。 という事は、ディーラーはバーストしないため、プレーヤーは「17」以上のカードで勝負しないと勝てないという事です。 ■ 手が9、10、11の場合、ディーラーを見てダブルダウンを考える。 プレイヤーの手が「9」、「10」、「11」の場合は、次に「10」を引く可能性を考えて、ダブルダウンするかどうかを決めます。 ダブルダウンとは、次の1枚だけを引くという宣言をする事で、チップを倍にする事ができます。ただし、1枚だけしか引くことができません。 ダブルダウンするタイミングは、ディーラーのUPカードが「Ace」を除いた「6」以下の場合に限ります。 これはディーラーのHOLEカードを「10」と予想した時、UPカード(表向きのカード)が「6」以下であれば、「17」に達しないため、もう1枚引くことになります。するとバーストする確立が高くなるからです。 よって、プレイヤーの手が「9」、「10」、「11」であり、なおかつディーラーの手が「6」以下であれば、ダブルダウンを使うチャンスということです。 ■ AceとAce、8と8の時はスプリットし、5と5、10と10の時はスプリットしない 「Ace」と「Ace」の場合は、次に「10」を引く可能性からしても、スプリットした方が有利です。 スプリットは、プレーヤーに最初に配られたカードが同じ数だった場合に、それぞれを別々に分けて、さらにカードをもらい、独立した2つの手として、扱うことができます。 「8」と「8」の組合わせの場合、スプリットしなければ合計で「16」となり、次に「10」を引いてしまうとバーストしてしまいます。 ですので、「8」と「8」の場合は、プリットすることで、「10」を引いても「18」となり有利にする事ができます。 「5」と「5」は合計で「10」となる為、次に「10」を引けば「20」となりますので、スプリットしない方がよいです。 もしスプリットしてしまうと、次に「10」を引いた時に「15」となり、さらに「10」を引くとバーストしてしまいます。ですので、「5」と「5」の場合は、スプリットしない方が有利です。 さらに「10」と「10」の場合も、すでに合計が「20」ですので、スプリットする必要はありません。 ■ 11以下は無条件でHitする 「10」以上のカードは「Ace」を除いて存在しません。 という事は、手が「11」以下の時はHitしても絶対にバーストしないということです。 仮に「11」から「Ace」を引いても「Ace」を「1」と数えるれば、バーストしません。 ですので、手が「11」以下の場合は何も考えずにHitしても大丈夫です。 ■ ソフト17以下はディーラーの手を見てHitする 「ソフト17」とは 「Ace」を「11」と数えた場合の「17」の事で、「Ace」と「6」の組合せがこれにあたります。 基本的に「ソフト20」(「Ace」と「9」の組合せ)以下の場合、次にHitしても絶対にバーストしません。 それは「Ace」を「1」とも数える事ができるためです。 そこでプレイヤーの手が「ソフト17」以下の時、ディーラーのUPカードが「6」以下であれば、STANDし、「7」以上であればHitしてください。 その理由は、ディーラーのUPカードが「6」以下の場合は、ディーラーがバーストしやすいからです。 ディーラーのUPカードが「7」以上の場合は、勝負となります。 そこで、例えば「ソフト16」(「Ace」と「5」の組合せ)の場合、次にHitした数が「2」,「3」,「4」、「5」の小さい数字であれば、強い手に変わります。 逆に大きな数字を引いた場合でも、バーストする事はありません。 ですので、ディーラーの手が「7」以上で、かつ、プレーヤーの手が、「ソフト17」以下であれば、Hitしてください。 「ソフト17」はHitするかどうか迷う所ですが、トータル的な確率論では、Hitした方が有利です。 ■ インシュランスは基本的には使わない方が得 インシュランスはディーラーのUPカードが「Ace」の場合に使う事ができます。 インシュランスとは、ディーラーがブラックジャックになった時のために、保険をかけることです。ゲームに賭けている半額を保険料 として賭けられます。 ディーラーがブラックジャックになるかどうかを予想して保険をかけるのですが、これは基本的に使わない方が良いです。 理由はHOLEカードが「10」(10、J、Q、K)であるかどうかの確率は、13分の4。つまり約30%の確率だからです。 それにディーラーがブラックジャックであった場合も、配当が2対1のため、プレーヤー側には不利な条件です。 ですので、インシュランスは使わない方が得となります。 ■ カウンティングは通用しない場合が多い カウンティングとは、既に出ている(過去のゲームを含む)カードに点数を付けて、刻々とカウントしていく攻略法の事です。 例えば、「Ace」、「10」、「絵札」は"-1点"。「7〜9」は"0点"。「2〜6」は"+1点"として、次々と場に出ているカードの合計点数を計算していき、合計点数がプラスならプレイヤーに有利と考え、掛け金を多く賭けます。逆に合計点数がマイナスなら掛け金を少なめに賭けるという方法です。 これは確かに実際のカジノ場では有効かもしれませんが、オンラインカジノでは通用しない場合がほとんどです。 なぜなら、オンラインカジノでは1ゲームごとや不定期に、全てのカードをシャッフルしているからです。 どのタイミングでシャッフルするのかを知ることができれば、この攻略法は絶大な威力を発揮します! ←元のページへ ←ONLINE CASINO GUIDEトップページへ ↑上に戻る Copyright(C)2005 ONLINE CASINO GUIDE All Rights Reserved |